現在位置
HOME > 「青少年のための科学の祭典」について

「青少年のための科学の祭典」について

「青少年のための科学の祭典」とは?

21世紀にわが国が"科学技術立国"として新たな飛躍を遂げ、また、科学技術をもって世界に貢献していくためには、科学的思考を身につけた真に創造性豊かな人材を育成することが最も重要な課題と言えます。

ところが、現実には、21世紀に主役となる青少年の科学技術離れが進み、高校生や中学生における理科嫌いは、若年化の傾向をたどっています。

こうした現状を見るとき、当財団の設立の原点に立ちかえって新たなる使命が課せられていることを痛感します。 科学技術振興の原点である青少年の理工系指向への回帰運動、つまり"青少年が科学技術に親しむ環境づくり運動"を全力をあげて実践することが、今、一番の責務であると考えます。

"今、とにかく実体験の場が消えている! 科学の魅力を体験できる機会を"と私たちは考えました。そこで、平成4年(1992年)に「青少年のための科学の祭典」をスタート。会場に理科の全分野を網羅した多彩な実験や工作を効果的に展開しました。本物の科学に出会える「青少年のための科学の祭典」は、まさに前代未聞の体験型イベントです。科学のおもしろさ、実感することへのときめきに満ちた子どもたちの笑顔に、もっと出会いたい……。そんな熱い思いを込め、試行錯誤を繰り返しながらネットワークをつくり上げてきました。私たちは、「青少年のための祭典」を通じ、子どもたちの可能性を広く、大きく伸ばしていきたいと考えています。

「青少年のための科学の祭典」の概要

「青少年のための科学の祭典」は、理科や数学あるいは科学技術といった分野の実験や工作を一同に集めて来場者に楽しんでもらうイベントです。

「青少年のための科学の祭典」には、"ブース"、"ステージ"、"ワークショップ"という実験演示形式があります。

ブース

ブース

お祭りの出店のような形状です。机を挟んで、説明者と来場者が対面する形態です。科学の祭典ではもっとも多い形態です。

ステージ

ステージ

ごく一般的なステージを想像してください。たくさんの観客に対して、少数の説明者がいる形態です。説明者は実験のやり方や説明の話術について慣れている人も多く、楽しくステージを見学することができるでしょう。

ワークショップ

ワークショップ

主に工作を限られた人数で十分な時間をかけて実施するものです。ワークショップを実施する会場と実施しない会場があります。

「青少年のための科学の祭典」では、ふだんの授業で使用することができる「ネタ」がたくさんあります。なぜなら、出展している方の多くは、現役の学校(小学校・中学校・高等学校…)の先生方だからです。 「これは!」と思った実験では、ぜひ出展者の方と交流してください。何か見つかると思います。中には実験の本を執筆された方もたくさんいらっしゃいます。

「青少年の…」となっていますが、あらゆる年齢層の方が楽しんでいただけるイベントです。 子どもと一緒にという方が多いですが、中には大人だけという方もいらっしゃいます。 大人の方が熱中してしまって、子どもに催促されてしぶしぶ次のブースへ行くという光景がよく見られます。 ふだん当たり前だと思っている現象もよくよく見てみると、その背景には科学の原理が潜んでいます。もちろん、どうして? なぜ? といったような疑問が湧いてくることもあるでしょう。それらを見る・知る・感じることができるのが「青少年のための科学の祭典」なのです。

例年四月から五月頃に当該年度の予定が決まります。 各大会の予定については、本年度の予定のページをご覧下さい。